園・学校の困りごと整理術|Kids Lab. Visitへの相談前チェックリスト
園・学校の困りごと整理術|Kids Lab. Visitへの相談前チェックリスト
「園で集団行動についていくのが難しいと言われた」「学校で友だちとのトラブルが続いている」「家ではできるのに、園や学校ではうまくいかないように見える」——そんな話を聞くと、保護者の方もどう受け止め、何を相談すればよいのか迷ってしまいますよね。
園や学校での困りごとは、性格や気持ちの問題として考えるよりも、いつ・どこで・何が起きているのかを場面ごとに整理すると、支援のヒントが見つかりやすくなります。保育所等訪問支援でも、集団への参加の様子、先生や友だちとの関わり、環境や活動の進み方など、実際の生活場面を丁寧に捉えることが大切にされています。
「困りごと」は性格ではなく、起きている場面で整理する
「落ち着きがない」「わがまま」「友だちとうまく遊べない」といった言葉は、様子を短く表せる一方で、具体的な支援方法までは見えにくいものです。
たとえば「落ち着かない」ときも、自由遊びでは過ごせるけれど、全員で話を聞く時間に席を離れるのかもしれません。「友だちとのトラブル」も、順番を待つ場面、遊びのルールが変わった場面、言葉で気持ちを伝えにくい場面など、背景はさまざまです。
大切なのは、できていないことを並べることではなく、どのような条件で難しさが生じ、どんな工夫があると過ごしやすいのかを見つけることです。
相談前に書き出したい6つのポイント
- いつ起きるか。登園直後、朝の会、給食、着替え、休み時間、下校前など、時間帯や活動を書きます。
- どこで起きるか。教室、廊下、園庭、トイレ、体育館など、場所による違いがないか確認します。
- 何が起きるか。立ち歩く、手が止まる、泣く、怒る、黙り込む、友だちに近づきすぎるなど、見えた行動を具体的に記録します。
- その前に何があったか。予定変更、待ち時間、音の大きさ、先生の指示、友だちとのやりとりなど、きっかけになりそうなことを振り返ります。
- 周囲がどう関わったか。声かけ、見通しの伝え方、席や道具の位置、手伝いの有無などを書きます。
- どうなると過ごしやすいか。見本がある、個別に声をかけてもらう、先に知らせてもらう、静かな場所で休めるなど、助けになる条件を探します。
毎回正確に記録しようとしなくても大丈夫です。「火曜日の給食前」「大きな音のあと」など、気づいた範囲で十分役立ちます。
場面別チェック例|集団行動・切り替え・友だち関係・感覚
集団行動
集団活動の始まりに気づきにくい、先生の説明を聞き続けることが難しい、みんなと同じ手順で進めにくい、といった様子はありませんか。活動の内容がわからないのか、待つ時間が長いのか、周囲の刺激が多いのかによって、必要な工夫は変わります。
切り替え
遊びを終える、次の教室へ移動する、帰りの支度をするなど、予定が変わる場面を見てみましょう。「急に終わったように感じている」「次に何をするのかわからない」「途中でやめることに気持ちの整理が必要」などの可能性があります。事前予告や写真・絵による表示が助けになることもあります。
友だち関係
友だちとのトラブルは、相手との距離、言葉の行き違い、順番やルールの理解、気持ちを伝える方法など、複数の要素が関係します。「誰と」「どんな遊びで」「どのタイミングに」起きたかを整理すると、関わり方を考えやすくなります。
感覚や環境
大きな音、におい、まぶしさ、人の多さ、衣服の感触、椅子に座る姿勢などが負担になっていないかも確認しましょう。本人が「苦手」と言葉で説明できない場合もあるため、耳をふさぐ、目を細める、動きが大きくなる、場所を離れようとするなどのサインに注目します。
「できないこと」だけでなく、できていることや助けになる条件も伝える
相談では、困っていることに加えて、できている場面・好きな活動・得意な伝え方も伝えましょう。
- 一対一なら指示を聞きやすい
- 写真や実物があると見通しを持ちやすい
- 好きな活動には長く取り組める
- 静かな場所では気持ちを整えやすい
- 言葉より、指差しや身振りのほうが伝わりやすい
こうした情報は、その子の強みを支援に生かすための大切な手がかりです。「できない理由」を探すのではなく、「力を発揮しやすい条件」を一緒に見つける視点を持ちましょう。
園・学校の先生と共有するときの伝え方
先生に相談するときは、「どうしてできないのでしょうか」と原因を急いで尋ねるより、「どの場面で、どんな様子があり、何があると過ごしやすそうですか」と聞くと、具体的な情報を共有しやすくなります。
たとえば、次のように伝えられます。
「朝の会で席を離れることが多いと聞きました。家では、先に予定を伝えると動きやすいことがあります。園では、どのタイミングで難しくなりやすいでしょうか。できそうな工夫を一緒に考えたいです」
保護者だけでなく、先生も日々の集団運営の中で悩んでいることがあります。互いに責めるのではなく、子どもが過ごしやすくなる方法を探すチームとして話し合うことが、連携の第一歩です。
Kids Lab. Visitに相談するとき、準備しておくと役立つこと
Kids Lab. Visitへの相談の際には、次のような内容があると、状況を具体的にお聞きしやすくなります。
- 園・学校で気になっている場面
- 困りごとが起きる時間帯や場所
- 先生から聞いていること
- 家庭での様子との違い
- これまで試した工夫と、その反応
- お子さまが好きなこと、得意なこと、安心できる関わり
- 園・学校と一緒に考えたいこと
メモや連絡帳の記録、先生からのコメントなど、手元にあるものをそのまま見せていただいても構いません。まとまった文章にする必要はなく、「最近、朝の準備で時間がかかる」「友だちとの距離が近いと言われた」など、気になることからお話しください。
Kids Lab. Visit ではどうか
Kids Lab. Visitは、専門スタッフが保育園・幼稚園・認定こども園・小学校・中学校・学童保育など、お子さまが実際に過ごしている生活の場へ出向く、保育所等訪問支援・訪問発達サポートです。通所先で取り組んだことを家庭に持ち帰るだけではなく、実際の集団生活の中で、どのような支援が役立つかを一緒に考えます。
支援は、子どもへの直接支援、先生への間接支援・コンサルテーション、席や活動の進め方などの環境調整、家庭・園・学校・関係機関をつなぐ連携支援の4つのアプローチで行います。保育士、児童指導員、言語聴覚士、作業療法士、公認心理師など、多職種の視点を生かせることも特徴です。
保育所等訪問支援は、自治体から支給決定を受け、受給者証を取得するなど、必要な手続きを経て利用します。大阪市内では、受給者証がなくても相談できる大阪市委託の障がい児等療育支援事業を利用できる場合があります。対象や利用方法、訪問可能な地域、現在の空き状況などは、お子さまの状況や自治体によって異なるため、見学・お問い合わせでご確認ください。
「何年生まで利用できますか」「園や学校の先生から相談してもよいですか」「友だちとのトラブルも相談できますか」といった具体的な疑問も、まずはお聞かせください。お子さまの日常を丁寧に見つめながら、必要な支援や連携の方法を一緒に整理していきます。
その子の日常に、支援をとどける。Kids Lab. Visitは、保育所・学校などの生活現場に専門スタッフが訪問し、お子さま、保護者の方、先生方をつなぎながら、安心して過ごせる環境づくりを支えます。園や学校での困りごとをどう伝えればよいかわからないときも、Kids Lab. Visitまでお気軽にご相談ください。
※本コラムは一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・助言に代わるものではありません。